OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2018

 

帯広コンテンポラリーアート2018

「河口」展 参加作家  

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澁谷 俊彦 Shibuya Toshihiko

 

「起源・発生」
-GenerationⅤaround the estuary-

 

制作年 : 2018

素材 : マップピン

作品展示場所 :  新川河口周辺領域 (全長約1300m 札幌市手稲区手稲山口~小樽市銭函)

会期 : 5月20日~11月4日


 

「ジェネレーションシリーズ」を、新川河口流域で展開。この地、手稲山口の「バッタ塚にまつわる歴史」的背景が作品設置の決め手となった。コンセプトは「生命循環」。既存の製品(日常品)を、ある種の法則にのっとって配置することによって、目的の異なるオブジェに変容させる。マップピンを、両生類や昆虫が産み付けた生殖卵、または変形菌に見立てた。あるものは倒木の表皮の隙間に、あるものは自生するきのこに寄り添うように。9月に発生した北海道胆振東部地震と台風21号の被害により、ここ新川河口域も多くの木々が倒れ、わたしの設置作品も約半分が消失。全ての環境は永続的にはなり得ないことを改めて思う。継続設置出来た箇所の1つでは、倒木表面に青いロクショウグサレキンと黄色いビョウタケの繁殖を確認。すでに設置済みの白ピンを同色の青ピンと黄色ピンに再設置しなおす。新たに発生した生命に寄り添うかたちのインスタレーションが実現出来た。また5月に設置した1か所では、白色のウスバタケが7月に、設置した黄色ピンに同化するが如く黄色に変色した事例も。この一件は研究者に問い合わせたが、前例のないことだという。 11月、原状復帰の取り外し作業中に、1人のバードウォッチャーから声を掛けられる。「これは君の仕業か?これらは何だ?」「押しピンか?まんまとやられたな。」「今年は春から、見たことにない変形菌がここそこにあるなぁ、と仲間たちと噂していたんだ。図鑑で調べたが、こんなのはなかった」と。思わぬところに興味を抱いてくれた鑑賞者がいた。

 

 

 

 

 

 

●新川河口設置エリアへのMAP


 

 

※Aエリアから

 

※Bエリアから

 

※Cエリアから

 

※Dエリアから

 

※Eエリアから

 

※Fエリアから

 

※Gエリアから

 

 

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澁谷 俊彦

Shibuya Toshihiko

札幌市在住

1998 ドイツ・オランダ・ベルギー美術賞展「優秀賞」 
2014 札幌文化奨励賞

      

【 発表歴 】

2016 思考するアート展-コトバノカタチ-(北海道立帯広美術館)
2015 ハルカヤマ藝術要塞2015 (小樽春香山周辺)2011~※隔年開催
  マイナスアート展(旧ホテルみのや)帯広コンテンポラリーアート2015
2014 防風林アートプロジェクト(帯広)
  Sprouting Garden-「萌ゆる森」(札幌芸術の森、野外美術館/札幌)
  Far East Contemporary Art 2014 (留辺蘂、旧大和小学校/北見)
  クリエイティブ北海道meets バンコク(バンコク/タイ)
  Snow Pallet 7 (札幌宮の森美術館、中庭テラス/札幌)
2013 Snow Pallet 4(ノース・スノーランド・イン千歳 / 千歳市)
  奔別炭鉱アートプロジェクト2013(三笠奔別旧住友炭鉱/三笠)
  NEW CITY ART TAIPEI/ rooms LINK TAIPEI(松山文創園区、台北 / 台湾)
  クリエイティブ北海道meets 香港(セントラルオアシスギャラリー / 香港)
  Snow Pallet 5(小樽運河プラザ、小樽貴賓館 / 小樽)
2012 NEW CITY ART TAIPEI/ rooms LINK TAIPEI (華山1914 創意文化園区、台北/台湾)
  クリエイティブ北海道meets 香港(セントラル・オアシスギャラリー/香港)

 

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OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2016 「ヒト科ヒト属ヒト」

「ジェネレーション(起源・発生)Ⅳ」

 

OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2015 「マイナスアート展」

「ホワイトコレクション-生命循環-」

 

OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2013-14 「防風林アートプロジェクト」

「Snow pallet」

 

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