OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2018

 

帯広コンテンポラリーアート2018

「河口」展 参加作家  

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坂口 寛敏 Sakaguchi Hirotoshi

 

「 長江は揚子江となって
  東シナ海へそそぐ   」 

 

制作年 : 2018

 


中国の大河、長江を取材する。取材地は2017年11月に下流域の南京、2018年7月に河口都市上海で行う。「長江は(ちょうこう、Cháng Jiāng)は青海省のチベット高原を水源地域とし中国大陸の華中地域を流れ東シナ海へ注ぐ大河である。全長は6300kmで、中華人民共和国およびアジアで最長、世界でも第3位である。全流域の人口は4億5000万にも達している。古くから水上交易の盛んだった華中でも中心的な交通路として利用されてきた。」(引用: Wikipedia)
河口域を揚子江と言い海と川の境が分からないほど広大である。河原や中洲は見当たらず川幅いっぱいに黄土色をした水が滔々と流れている。運輸の手段として大きな貨物船が上り下りに分かれ列をなして次々と通過する。


長江は揚子江となって東シナ海へそそぐ

 

南京を流れる長江

 

パスカルの海ー北太平洋 北海道大樹町晩成海岸 2018夏

 

◾️2017年11月21日
南京を流れる長江を取材する。

南京長江大橋  1967年、毛沢東により中国の自力で完成した道路と鉄道の併用橋である。この橋は丁度川幅が狭くなっている地点に作られ、戦火で寸断さえていた北京と上海がやっと鉄道で繋がったと、案内してもらった南京師範大学の美術科学生から教えてもらった。

大河に生息する貝は巨大だ。

音が聞こえるほど滔滔と流れ、貨物船が隊列を作って上り下りしている。

 

 

◾️2018年7月19日

長江の河口域、上海で東シナ海に出る揚子江を取材する。
上海市宝山区呉淞砲台湾湿地森林公園に入り砲台の歴史とともに行き交う船を見る。

アヘン戦争、日中戦争と砲台を築いて防衛の最前線であった跡が今は公園になっている。

 

揚子江の対岸はかすかに見えているのか。すでに黄土色の海になっているようだ。

 

 

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坂口 寛敏 

Sakaguchi Hirotoshi

武蔵野市在住

1973年 東京藝術大学美術学部絵画科油画卒業                
1975年 東京藝術大学大学院美術       
1976年-1984年 西独 ミュンヘン在住 ミュンヘン美術アカデミー絵画科卒業    
2017年 東京藝術大学美術学部油画教授退任            

【 発表歴 】

1997 「INSIDR Exhibition」 カッセル ドイツ
1999 「第18回現代日本彫刻展」 山口(東京国立近代美術館賞受賞)
2000 2003  「越後妻有アートトリエンナーレ」 新潟
2007 個展「パスカルの庭」渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館 群馬
2007 「プライマリー・フィールド」 神奈川県立近代美術館 葉山館
2012 「紙非紙」中央美術学院美術館 北京
2014 「防風林アートプロジェクト 2013-14」帯広
2015 「書・非書 杭州国際書道芸術展」中国美術学院美術館 杭州 中国
2017 「坂口寛敏退任記念展」東京藝術大学美術館
2017 「北京電影学院 ニューメディア アートトリエンナーレ」 東岳美術館 北京 中国

 

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OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2013-14 「防風林アートプロジェクト」

「Field of silence」

 

 

 

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