帯広コンテンポラリーアート2018

「河口」展　参加作家　

池原　浩子　Ikehara Hiroko

「境界/関川河口」　
Border/Estuary of Seki river

制作年　：　2018年

素材　：　キャンバス裏地　釘　アクリル絵具

大きさ　：　27.5cm×22.0cm

4月のある日、関川の河口を求めて川べりを歩いた時、はるか彼方に関川本流と日本海を見た。
川と海は隔てることの無い流れでまじり、その境界はあるようで無く、無いようであるかのように感じられた。
行きつ戻りつするこの河口の流れは、これまでの自分の表現テーマである平面の画布を境界とする表と裏の関係に重なった。キャンバス裏地に釘で関川河口と川の流れの境界を際立たせ、川～海～陸が互いに浸蝕しあう不確かなモノと状況の在り様を表現した。
境界は常に決めつけることのできないモノの見方を私たちに投げかける。

・関川
高田平野を流れる最大の川。かつては荒川と呼ばれ洪水等を引き起こしていたが、今は豊かな流れとして親しまれている。源流は火打山や焼山、また長野県境の山々に接する地域。河口は直江津・日本海に注ぐ。

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池原　浩子

Ikehara Hiroko

新潟県上越市在住

東京学芸大学卒業
武蔵野美術短期大学修了　　　　

【　発表歴　】

・個　展
1997～2017	「平面」そのものの不思議さ、不可解さに関心をもち制作
2013	白の向こう（今井美術館/見附）
2014	闇の彼方（ギャラリーゆうむ/新潟）
2016	浸蝕する境界（ギャラリーmu・an/長岡）
2017	境・界（ギャラリーゆうむ/新潟）
・主なグループ展
2010～15	越後妻有雪アートプロジェクト（十日町中里、松代）
2013/15/17	弥彦・野外アート展（新潟県西蒲原郡弥彦村）
2013～17	九条美術展（都美術館、練馬区立美術館）
2014～18	今日の反核反戦展（原爆の図丸木美術館）
2015	＜棲み家＞（二人展）　（十日町ギャラリー湯山）
2016	場の歩き方 10のアプローチ（十日町ギャラリー湯山）
2017	アートハウスおやべ現代造形展（富山県小矢部）
2017	＜平面＞－明日への挑戦（十日町ギャラリー湯山）
2017	GALLERY HINOKI ART FAIR XIX（ギャラリー檜京橋）