OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2018

 

帯広コンテンポラリーアート2018

「河口」展 参加作家  

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藤本 和彦 Fujimoto Kazuhiko

 

「現象界-固-」 
Phenomenal world -fixing-

 

制作年 : 2018

素材 : ツメタガイ、クマノコガイ、コベルトフネガイ、標本瓶、夜光塗料

大きさ : 幅  46 × 高さ 25 ×  奥行 12

制作起因場所 : 貫気別川河口(ヌッキベツガワ。虻田郡豊浦町、)

貝殻採取場所 : 貫気別川河口防波堤内砂浜

 


夏にたまたま用事で訪れた、とある河口横の砂浜。
その日 そこら中で目にした貝殻(殻のみ)が、次の日には一つも見つからず。次の日の朝、また砂浜は貝殻だらけ。 この川には鮭・鱒の捕獲・孵化場が隣接し、中流に水力発電所があり、利水されている川のため、防波堤や護岸がしっかりと整備されている。                 
鮭・鱒が遡上する生きた川ではあるが、人の手が関わり、それが起因となり 天候や季節とともに海岸線が変化し続けている。それに伴い、潮流も変化し、「生」を全うした貝(残った「殻」)がまるで生きているかの様に、砂の中に埋もれたり、現れたりを繰り返していた。 生き物のような海岸線や川の時間に呼応するような「貝」の有り様に妙に惹きつけられた。                
11月、川底には、登りきれなかった「鮭」の姿が目立った。海外線や河口は、魚を抱えた川とともに
繰り返し「命」の糧になる。       
たまたま出会えた場所と自分の間の極々個人的ではあるが、動き続ける過程の一部を「アーカイブ」として固定させた。

 

 

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藤本 和彦

Fujimoto Kazuhiko

札幌市在住

1988年3月 北海道教育大学札幌分校特設美術・工芸科 卒業             
2012年4月 札幌大谷短期大学(現 札幌大谷大学)勤務     

【 発表歴 】

2017年10月 記憶素子-丸山隆と教え子たち-  本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市)
2016年12月 個展 CUBE展  北海道銀行ライラックギャラリー(札幌市)
2015年11月 北海道・韓国美術交流展  コンチネンタルギャラリー(札幌市)
2014年7月 Sapporo Connception 札幌現代アート交流展 ギャラリーレタラ屋外隣地(札幌市)
2014年4月 北の脈-North Line-  500m美術館(札幌市)
2014年2月 防風林アートプロジェクト2013〜14  空港線沿い雪原(帯広市愛国町)
2012年4月 意識の形 Plus1 meets Deagu    Art space purl(韓国・大邱広域市)
2011年9月 ハルカヤマ藝術要塞  春香山屋外スペース(小樽市)
2010年12月 個展「ヨリシロ-洞窟のフォークロア」  CAI 02 raum1(札幌市)
2009年2月 "North to North" Plus1 in Vietnam    16Ngo Quyen-Hanoi(ベトナム ハノイ)
2005年5月 個展「狐狸の庭」  CAI現代芸術研究所(札幌市)
2002年6月  水脈の肖像2002「日本と韓国,二つの今日」 北海道立近代美術館(札幌市)
2001年9月 北海道立体表現展  北海道立近代美術館(札幌市)
2000年12月 北の創造者たち 2001「美術スル」見方  札幌芸術の森美術館(札幌市)
1999年10月 金沢現代彫刻展 金沢市庁舎(石川県金沢市)

 

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OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2013-14 「防風林アートプロジェクト」

「雪の音・再生」

 

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