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「帯広コンテンポラリーアート2011 - 真正閣の100日- 」
開催にあたって

 大正天皇が皇太子時代の1911年(明治44年)、帯広に行啓されたのを記念して帯広町などが建てた建造物に「十勝公会堂」があります。皇太子は公会堂前で十勝産馬をご覧になり、ドイツトウヒを植樹されたと記録に残っています。戦後、公会堂は公民館に衣替えし、文化活動の拠点として市民に親しまれましたが、1968年(昭和43年)老朽化を理由にその役目を終えました。
 帯広市は維持管理可能な引き受け手を探していましたが、公民館の一部(御便殿)は、真鍋庭園の初代社長・真鍋正明氏により庭園内に原型のままの移築がかないました。建物は真鍋正明氏の名前にちなみ「真正閣」と命名され、帯広市の遺産として大切に保存されています。「真正閣」の館名板は、書家・桑原翠邦氏の揮毫によるものです。
 2011年8月15日、「真正閣」は竣工から100年目を迎えます。2008年には真鍋庭園内で野外アート展やナイトガーデンなどのイベントを、また2009年には由緒ある家屋「真正閣」が持つ場の力を作品に取り込んだ「『真正閣』の10日間」を開催させていただいたご縁から、「真正閣」の“100年の時”を祝い、「帯広コンテンポラリーアート2011 - 真正閣の100日- 」を開催、かつての文化の殿堂に今再びの文化の息吹を吹き込みます。
 100日間・14週にわたり、帯広、旭川、北見、札幌のアーティスト総勢50余名が、「真正閣」の端正な佇まいの中で現代の時代を反映した多彩なアートを展開します。私たちの活動が、「真正閣」に<次なるエネルギー>をもたらすことを願って…。ひいてはその<新たなエネルギー>が、多くの人々の心の希望の灯となりますように…。
                 
              帯広コンテンポラリーアート2011実行委員長 池田 緑