OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2018

 

帯広コンテンポラリーアート2018

「河口」展 参加作家  

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Okhotsk4

 

擦文想起 」 


作品設置場所 : 常呂川河口左岸砂浜

作品設置日  : 2018年7月29、30日

素材   : 漂流物、段ボール、ハンガーネット、天窓、アルミテープ等

 


北海道の北東に位置するオホーツク海。常呂川はそのオホーツク海へ注ぐ最大の川である。
今から1万3千年前、オホーツク沿岸一帯は現在よりも温暖で豊かな地であった。
縄文時代といわれる文化が始まり、狩猟採集を行い暮らしていた。その後北海道では、本州とは異なる独自の続縄文時代(紀元前3世紀から紀元後7世紀)、擦文時代(3世紀から12世紀ごろまで)と一大文化圏を築いた。また並行してアムール川流域あるいはサハリンから南下してきたといわれるオホーツク人が集落をつくり、オホーツク文化を形成した。

現在、常呂にはそれらの時代の竪穴住居が混在し、数多く残っている。


 

―そのオホーツクに築かれた古代文化を回想して、さまざまな視点から展開したー

河口砂浜に同時代の気配を 造形化した

 

 

常呂川の源、大雪山系三国山にて―

ある日、大泣き男が涙の池をつくり、 溢れた池はとうとう川になり、オホーツク海まで流れついた―

……私の一生分の涙は どのくらいだろう  河口の水を両手ですくってみた……

 

川から海へ  水は流れ
海から川へと  遡上する生命
交差する河口では、 連綿と連なる記憶が 受け継がれ
確かな骨骼となって 砂浜に打ち上げられ さらされる

 

見えない箱に納められる記憶

 

三国山から  常呂川  そして オホーツク海

涙と記憶を  回想の 櫂に乗せ

さあ  漕ぎ出(い)でよ 輝く海に

ぎこちない河口を  すり抜け

青空 溶ける 

あの海へ

 

 

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Okhotsk4

 

林 弘尭 Hayashi Hirotaka

菅 恵子 Suga Keiko

加藤 恵理子 Katho Eriko

五十嵐 恵津子 Igarashi Etsuko

北見市在住

      

【 発表歴 】

① 林 弘尭  グループ展歴

1985 「circulation’85」
1999 「オホーツクのエッジから 三つのベクトル」
2011 「帯広コンテンポラリーアート 真正閣の一日」
2012 「置戸コンテンポラリーアート」
2013 「置戸コンテンポラリーアート2」
2013 「防風林アートプロジェクト」

 

② 菅 恵子

  オホーツク美術展
  北海道美術協会展
  国画会展(毎年出展)

 

③ 加藤 恵理子

  グループ展ギャラリーユリイカ/札幌

 

④ 五十嵐  恵津子

  2010~ グループ展 A.W.H2展

 

①②③④共通

2014 Fareastコンテンポラリー2014
2016 Fareastコンテンポラリー2016

 

 

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林 弘堯

 「EarthDeformation」 制作年2014

 

 「浮遊空間・迷路」  制作年2016

 

 

菅 恵子

 「オッパイ山」制作年2014

 「WOMAN]     制作年2016

◎加藤 恵理子

experiment=rebirth」 制作年2015 福村書店

the beautiful and fun time.
 it’s name is
 「S」 」 制作年2016

◎五十嵐 恵津子

「解ける記憶」 制作年2014

flying stains] 制作年2016

 

 

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