OBIHIRO CONTEMPORARY ART

 

帯広コンテンポラリーアート2016

ヒト科ヒト属ヒト 参加作家  

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武井 和典 Takei Kazunori

 

「ミシャグジ降ろし」

制作年=2016

素材:オーク(ミズナラ)のテーブル、「鹿男」頭部の木彫、人体的な木彫、丸太4本



「世界は人間無しに始まったし、人間無しに終わるだろう」。第四間氷期に生きる私たちの未来は終末へと向かう。私の祖先=ミトコンドリア・イブの子供たちによる「出アフリカ」の旅は、数百人くらいの家族的部落集団だったと聞く。つまり地球上のどこかで毎日、遠い親戚同士が殺し合う。「科学」と語源を同じくする「ヒト」。そしてまた私自身が、地球を殺す片棒を担ぐ。
「御柱(おんばしら)」祭で知られる信州・諏訪出身の両親の元に私は生まれた。彼の地は西方からの農耕・弥生文化を拒否、最後まで抵抗した縄文文化の一大拠点。大和民族による支配には屈するものの、土地の精霊「ミシャグジ」を祀るアニミズムという希望は残される。私が縄文の正統を継ぐアイヌが住む土地で生かされているのも偶然ではないのかもしれない。


 

 

 

 

 

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武井 和典 
Takei Kazunori

1955年横浜市にて出生
1972年日本デザインスクール・グラフィックデザイン科入学
1974年サトーデザインセンター入社、毎日新聞社出版宣伝部に出向勤務
1981年「ザ・バイク」創刊、以後10年、雑誌編集に携わる
1991年北海道音更町に移住。帯広高等技術専門学院・木工科に入学
1995年木工家具・クラフト工房「空色工房」設立

【 発表歴 】

1996 十勝のアート&クラフト集団「トレス・アニョス」第6回展に初参加
2002  中札内美術村「第2回座ってみたい北の創作椅子展」最優秀賞受賞
2003 帯広美術館「木のワンダーランド」展
2008 帯広市「田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器」展
2010 道東道・清水SA「椅子のあるサービスエリア」展
  札幌・ギャラリー法邑「北海道の木工家によるスツール100脚」展
2011 音更町・勲会館のレリーフ壁画「太陽を曳く馬」制作
  「トレスアニョス第16回・帯広の森のイーハトーブ」展
2013 札幌芸術の森「北海道木の椅子100人100脚」展
  帯広市「防風林アートプロジェクト」展
2014 音更町東士幌・ばんえい競馬モニュメント「オンコ知新」製作
2015 帯広市「マイナスアート展」

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OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2015 「マイナスアート展」

「一蓮托生」

 

OBIHIRO CONTEMPORARY ART 2013-14「防風林アートプロジェクト」

「風土馬鈴(ふうどばれい)」

 

 

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